(写真:Biome)
ヒーリングへの3つの道のり
9年前に思いも寄らないヒーリングを経験したのをきっかけに、エネルギーヒーラー、さらにライフコーチとして、新しい人生を歩み出した私。
あの時の初心は今も変わりませんけど、セッションの中身はだいぶ変わりました。
3つの道のりにたどり着いたいきさつ
この9年間、クライアントさんとのセッションを重ねるにつれ、多くの方がヒーリングに向けて、次の3つの道のりをたどることに気が付きました:
1)エネルギーを手放す
2)メンタルを整える
3)自分を見つめ直す
駆け出しの頃は1)から始まり、やがて2)と3)も必要だということに気づき、それに対応すべくセッションの内容も進化しました。
皆さまが今置かれている状況の参考になるかもしれないので、それぞれの特徴と対応策についてお話しますね。
1)エネルギーを手放す
クライアントさんがヒーリングを求めるのは、たいてい何らかの辛い思いをしているからです。
その「辛い思い」とは、精神的な苦痛、肉体的な不調、または未消化のトラウマだったりします。
辛さをどうにかしたいけど、今まで色んなことを試したのに効かなかった。または何が効くのか分からないけどエネルギーワークを試してみよう、とセッションを依頼します。
クライアントさんが辛さの渦中にいる時、考えたり話したりするよりもまず、全身を落ち着かせることが先決だと、経験から学びました。
どういうふうに落ち着かせればいいのでしょうか。やはり、エネルギーワークやボディワークなどが効果的です。私の場合、エモーションコード/ボディコードで負のエネルギーを「デトックス」して、クライアントさんの回復力アップを図ります。
世の中にはたくさんのエネルギーワークが存在するので、自分に合う方法をいくつか組み合わせて使うのもいいと思います。
だけど中には、辛さの原因が根深いあまり、それを取り払うのにエネルギーワークでは物足りない方がいらっしゃいます。なぜでしょう。
2)メンタルを整える
それは「辛い」という気持ちの裏には、たくさんの要素が複雑に絡み合っているからです:

こうした辛さの要素は、メンタルだけでなく、脳をはじめとして体全体に影響を与えます。交感神経、迷走神経、消化器系、内分泌系、循環器系、などなど。
全身高ぶった状態で辛さの原因を探ろうとしても、到底ムリ。まず落ち着くことを優先させた方が効果的です。
こういう場合、ヒプノセラピー、EMDR、NLP、Psych-Kなどが効果を発揮します。マインドフルネスも。私の場合は、マップメソッドという手法を使っています。潜在意識の「治療」ができる、画期的なメソッドです。
マップや別の方法によって脳が整うと、何が起きるのでしょうか。好ましくない要素の絡みが解消されるので、ストレス反応である闘争・逃走反応が治まります。それに伴って、精神も落ち着き始めます。
この状態になってようやく、自分を顧みることができるようになるのです。
3)自分を見つめ直す
クライアントさんが落ち着いてきたら、ここからはコーチングを通して自分を見つめ直す作業に移ります。
なぜヒーリングのために、コーチングが必要なのでしょうか。それは、本当に辛さを乗り越えるためには、自分をよく知る必要があるからです。これも、経験則に基づいています。

こうして今まで見えていなかった部分を優しく、好奇心をもって(時にはユーモアも交えながら!)、明るみに出して紐解きます。
このプロセスをコーチと一緒にやるか、一人でジャーナリングするか、どっちの方がいいのでしょう。私は、自分に一番良く合う方法でいいと思います。
カウンセリングによく似ていますが、あくまでもコーチングであることを忘れてはいけません。過去が現在にどう影響したかを理解できたら、次に以下の点を明確にします:
・この先、何をどうしたいか
・前に進むために、何のアクションが必要か(小さなことでもいい!)
・いつから、またはいつまで、それを実践するか
ここまではっきりしたら、行動に移ります。
どうしても過去に囚われて前に進めない場合は、カウンセリングを受けることを勧めております。
希望を持つことが大事
希望とは、暗黒の状態でも光があると見ることができる力だ ―デズモンド・ツツ
こうして話すと、どの方もヒーリングに向けて、きれいな一本道をまっしぐらに進むように聞こえるかもしれません。
でも現実はもっとグチャグチャしています!
エネルギーを手放してメンタルを整えたけど、また辛い渦にハマり、もう一度エネルギーの解放に集中。または自分を振り返ることで、新たな気づきを得てしばらく調子が良かった。けど、そのうち別のことが思い出され、メンタルの整理にもう一度専念。なんてことがしょっちゅう置きます。
それが普通ですし、当然です。人間ですもの。
ここでぜひ大事にして欲しいのは、希望を持つことです。
希望は、誰にでも助けの手を差し伸べてくれる天使のようなもの。決して大声で存在をアピールしませんけど、愛と慈しみをもって、そっと寄り添ってくれます。
希望に心を開きさえすれば、不思議と忍耐力やしなやかさが湧き上がるものです(まさしくレジリエンスですね)。
私もエモーションコードによるヒーリングを初めて経験した時、全身にポジティブエネルギーがみなぎり、宙に浮いているような高揚感を味わいました。
当然、そのハイはいつまでも続きませんよね。しばらくしたら、いつもの自分に戻りました。
でもあの時、《私は欠陥品じゃなかった。負の重圧に負けていただけ》ということを学べたのは、ものすごく貴重でした。
あれからいくつもの辛さを経験しているけれど、「これもじきに過ぎる」「何とかなる」と、希望を捨てずに過ごせています。
ヒーリングへの3つの道のりについて、いかがでしたか。少しでも皆さまの参考になれば幸いです。ご質問、ご意見やご感想があれば、ぜひこちらからご連絡ください!
長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。