グラウンディングできていますか
今年に入って、新型コロナウィルスが世界中で流行してから早や数か月。振り返ってみれば、本当に色んなことが起きましたね。パンデミックという未曾有の事態を受けて、皆さまはどんな影響を受け、何を考え、何を感じましたか?
考え事をしすぎて感情的に張り詰めた状態になると、エネルギーがどんどん頭の方に集中して、地に足がつかなくなります。逆に、長く保っていた精神的な緊張が解けると、気が抜けてグラついてしまうことも。そういう時は、ぜひグラウンディングを!
グラウンディングの効果
グラウンディングには、色んな効果があります:
・「上」に行ってしまったエネルギーを「下」に下ろす
・精神を落ち着かせて、バランスを取り戻す
・意識を頭の中から、目の前にある現実に向ける
・直感力を高める
でも、グラウンディングってどうやればいいのか分からないし、難しそうだと思う方、ご心配なく。5分でできる、いい瞑想を1つお教えします!実は、この瞑想は駆け出しの頃にあるヒーラーさんに教わりました。とても印象に残ったので、皆さまにも使って頂けると嬉しいです。
1. まず背筋を伸ばして椅子に座り、両足が床にしっかり着いていることを確認します。深呼吸して、体をリラックスさせましょう。
2. 次に足の裏から根が生え、地中に深く伸びていくのを想像してください。根はどんどん伸びて、ついに地層の深い所で流れる川に到達します。
3. この川には、清浄で美しい水が流れていて、あらゆる汚れを浄化する力があります。その水を、渇きを潤すかのように、根が吸い上げます。
4. 吸い上げた水は、足から体内に入ります。水は脚、骨盤、お腹へとどんどん上がり、胸まで来ると両腕に流れていきます。さらに首から頭まで上がり、全身が水でいっぱいになります。体の中がこの清浄な水で洗われているのを感じましょう。
5. しばらくすると、頭のてっぺんから水が溢れ出し、全身を洗い流します。今度は、体の外側が洗われているのを感じてましょう。
6. ようやく水の流れが止まり、もう一度足に注意を向けてください。根が、足から上に向かって伸びています。
7. 両脚から伸びた根は、おへその下で一つになり、木の幹になります。幹はお腹、胸、首、頭へどんどん伸び、頭のてっぺんから出て、さらに上へ向かって伸びていきます。
8. 天に届くまで伸びたら、木の幹からたくさんの枝が左右に大きく広がり、枝に瑞々しい葉がびっしり生えます。ここで、自分が大木になったのを感じましょう。
9. 次の瞬間、天から眩い光の柱が下りて来ます。この光には、すべてを癒し、再生させる力があります。無数の葉が、その光のエネルギーをしっかりと吸収し、枝から幹へ送ります。
10. 光は、木の幹を通じてどんどん下に降り、頭のてっぺんから体の中に入ります。頭、首、胸、両腕、腹部、両脚へ光が流れ、体がエネルギーで充満されます。全身が力で漲っているのを感じましょう。
11. そのうち、光は両足から根を通じて、地中へと進んでいき、ついに深層部の川に到達します。光のエネルギーを受けた川は、喜ぶように流れが躍ります。
12. 今この瞬間、天と地の間に結ばれているのを、じっくりと感じましょう。
直感がなぜか答えてくれない
もし時間があれば、この状態を保ったまま、直感と対話してみてはいかがでしょうか。
直感と話すメリットはもちろん、内なる叡智から答えを導き出すことです。そうするには、心が静かでないと答えは上手く聞こえません。
でも過去に、いくら聞き耳をそばだてても、直感から満足の行く答えが全然得られなかったことがありました。さっきまでイエスだったのがノーに変わったりして、どっちつかずの返事ばかり。
おかしいなぁ、優柔不断な直感なんて、あり得るの?もしかしたら「考えるより行動しろ」ってこと?しばらく謎のまま放っておきました。
ちょっと話が逸れますが、Radical Remissionというドキュメンタリーシリーズが3月にネット上映されたのをご存知ですか?これは、末期ガンなどの重病から奇跡的に回復した人たちの話をまとめたもの。その中で、Commonwealという慈善団体を率いるMichael Lerner博士のインタビューが印象的だったので、その一部をシェアしますね:

告知を受け、病と向き合わざるを得ない状況に立たされると、患者さんは大きく3つのタイプの人間に分かれる、と彼は言いました。その3つのタイプとは、「人生は私の身に起きるもの」「人生は私と共に起きるもの」「人生は私を通して起こすもの」。
この言葉を聞いた時、自分の直感がどうしてまともな答えを出してくれなかったのか、やっと分かった気がしました。
「人生は私の身に起きるもの」の状態にいる間は、間違いを犯し、「あるべき道」から踏み外さないように、常に怯えているわけです。これじゃ受身すぎるし、いつまでも被害者意識から抜け出せません。それなら、本当はどうしたいのか、はっきりさせなければ。
意識が「人生は私と共に起きるもの」に変われば、未知の可能性にオープンになります。物事が上手く行くか行かないかは、予め運命で定められているわけではなく、実際にやってみなければ分かりません。結果はどっちにせよ、そこから得る学びがたくさんあります。失うものは何もないのだから、私は大丈夫!
さらに「人生は私を通して起こすもの」にシフトすると、自分の有り方が問われます。何をすれば良いのか判断がつかない時、私はどういう人でありたいか。それによって対処の仕方も変わってくるし、自らの手で人生を切り拓いている、という意識も強くなるのでは。
…と、まあ、こんなことを考えされられたのでした。
皆さまも、これから来る季節に向けて、どうかくれぐれもお体に気を付けて、健康を大切にしてください!そして自分の軸がブレたり、判断に迷ったりした時に、グラウンディングの瞑想がお役に立ちますように。ご質問があれば、いつでもお気軽にお問合せくださいね。
理美