癒される意欲なし

ごくたまに、いくらセッションをやっても、状態が一向に良くならないクライアントさんに出会うことがあります。何週間、何か月、中には何年も一緒にセッションやっているのに…どうして?!

長い間、ずっと考えてきました。ようやくその答えが出た気がするので、ここでシェアさせて頂きたいと思います。

これまで観察してきたことや、個性を作り上げるさまざまな要素に関する知識に基づいて、自分なりの結論にたどり着きました。もちろん、知り得た情報がすべてでなないことも承知しております。もし皆さまの理解にそぐわない点があれば、どうぞご遠慮なく無視してください。

だけど似たようなことで悩んでいらっしゃる方に対して、新しい観点を提供することができれば幸いです!

「癒される意欲なし」とは

「癒される意欲なし」とは、辛さを癒し、人間として成長して、自分に満足することを拒むことです(ブラッドリー・ネルソン博士のボディコードより。これと良く似たもので、「変わる意欲なし」もあります)。性格上の特徴ではなく、状態なのです。

クライアントさんに出会う時、最初から気づくことはあまりありません。でも一緒にセッションを重ねるにつれ、「癒される意欲なし」が顔を出します。

例えば、最初は少し改善するけど、あっという間に元に戻って、以後ずっとその状態を保ってしまう。または症状がますます悪くなってしまう。あるいは、次から次へと不調が表に出て、いたちごっこ状態に陥ってしまう。

こうなってくると、もしかしたら「癒される意欲なし」に取りつかれてるのでは…?と私の方で疑います。

セッションを続けますが、もし「癒される意欲なし」が強すぎると、クライアントさんは何かと理由をつけてセッションを延期するようになり、しまいには辞めてしまいます。とても残念なことです。

どうしてこんなことが起きるの

大きな課題に取り組むと、長い間触れずにしまい込んでいた「見たくないもの」がかき回されますよね。そうすると、今までおとなしくしていた内なる妨害者(シャザド・チャミン氏)が目を覚まします。

彼らの最大使命は現状維持!それが脅かされる危機感から、次のようなリアクションを引き起こします:

・恐怖、猜疑心、怒り、欲求不満、優柔不断、孤独感、絶望感、無力感などの負の感情。
・悲観的、受動的、消極的、被害妄想、ネガティブ思考、思考停止、自己中心的などの思考パターン。
・現実逃避、無視、否定、諦め、固執、攻撃、批判、責任転嫁などの行動。

これらの感情・思考・行動にハマった状態が、「癒される意欲なし」です。ほとんどの人は、妨害者の仕業だとは思わないでしょう。たいていは自分の特徴だと自他共に認めてしまいます。この認識が何年、中には何十年も続くことさえも。

Rimi-Yoshida 妨害者

妨害者がやる、一番困ったこと

内なる妨害者の一番困る仕業は、二次利得を発生させることではないかと思います。

二次利得とは、「悩みを持つことで得ている心理的なメリット」(白鳥大介氏)です。具体的に、どんなものでしょうか。

例えば:

・心や体の病気であるため、周りの人から手厚くケアされていて、それを失ないたくないから無意識のうちに回復を遅らせようとする。
・すっかり慣れ親しんでしまった「病気だから」のアイデンティティーを手放すのが怖くて、「病気だけど」の新しいアイデンティティーを作くろうとしない。
・自分の責任を取るのが恐ろしすぎて、不調の原因を他人・状況・社会のせいにして、本当の自立を避ける。

こういう考え方は、妨害者たちの思うつぼです!

なぜかとういうと、不安もなくせるし、傷つくことも、何かを失うことや失敗することもないからです。現状を維持して、自分を守ることさえできればいいのです。

でも、本当にそれでいいのでしょうか?長い目で見ると、失うものの方が大きいかもしれません。健康的な自尊心、自己肯定感、大事な人との深い絆など…。

妨害者に打ち克つには

この状態から抜け出し、妨害者たちに打ち克つには、まず、自分を妨害者から切り離すことが大切だと思います。

性格上の特徴でなく、妨害者たちの仕業のせいで、「癒される意欲なし」状態にハマってしまったことが理解できれば、本格的な癒しへの扉が開きます。

ただ、正直に言うと、これは時間と忍耐力が必要なプロセスです。妨害者たちは、決しておとなしく引き下がりませんからね!

もちろん、クライアントさんをサポートするために、いくつもの手法を使用します。でも妨害者たちとの相撲取りはそう楽チンなことではないため、何度も相撲に負けてしまうのが必至でしょう。そのため、ご自身の強い意志・根気・勇気も欠かせません。

まずここから始めよう

最初は、頭の中の声が妨害者のものなのか自分自身なのか、見分けがつかないかもしれません。なのでまず、次の質問に答えてみてください:

Rimi-Yoshida 質問

どの質問も「はい」と答えたなら、明らかに妨害者が主導権を握っています。

でもまだ諦めないでください!妨害者から離れるには、まずその存在に気づかなければなりません。

次は、妨害者がどんなことを囁いているのか、キャッチすることです。

ヒント:自分をけなしたり、ダメ出ししたり、否定したり、あおったり、プレッシャーをかけたりするようなセルフトークは、すべて妨害者によるものだと思って間違いありません。他人に対して同じことをしている場合も、です。

気づくのに慣れるまで時間がかかりますが、妨害者の実態が見えてくれば、こっちのものです。

本当の自分に繋がると何が起きるのか

妨害者たちからの切り離しに成功すると、いよいよ本当の自分に繋がれるようになります。

本当の自分は何なのかさっぱり分からない!という方は、まず静かに座りましょう。そして、もっと思慮深くて、慈悲に溢れる存在を自分の中で確かめてみてください。必ずいますので。

この存在こそ、ハイヤーセルフです(または内なる「賢者」―チャミン氏)。

今まで妨害者の声が大きすぎて、いることに気づけなかったかもしれません。でも妨害者たちからようやく離れることができたなら、きっとハイヤーセルフの声が聞こえやすくなっているはずです。

ハイヤーセルフと対話しながら新たに自分探検すると、いろんな楽しい発見があるかもしれませんよ♡

自分の良いところ、得意なもの、好きなもの、似合うもの、居心地がいいと感じるもの、自分らしいもの、やってみたいこと、実現させたい夢、などなど…。

こうして七転び八起きしながら妨害者と対峙し、ハイヤーセルフとの対話を続ければ、次のような性質が育まれるでしょう:

Rimi-Yoshida ポジティブな性質

1)包容力:自分や他人をより寛容に受け入れる、心の余裕。
2)忍耐力:短期的なメリットより、長期的な目標を追うための我慢強さ。
3)前向きさ:不遇や失敗を、大事な学びを得る、またはピンチをチャンスに変える機会だと捉える成長マインドセット。
4)しなやかさ:辛い出来事を、新しい「お荷物」を作らずに乗り越えられる精神的な打たれ強さ。

このような性質を確認できるようになったら、完全に「癒される意欲なし」から解放された証拠です。

まとめ

「癒される意欲なし」とは、真の癒しと成長を望まないことです。性格的な特徴でなく状態なので、変わる余地はいくらでもあります。けれども変わるには、内なる妨害者と対峙しなければなりません。なぜかというと、彼らが今の状態でいることでメリット(二次利得)を得ており、それを失わないために自分を「癒される意欲なし」状態にハメているからです。

妨害者たちを引き下がらせるには、それなりの時間、根気と勇気を必要とします。でもようやく彼らからの切り離しに成功すると、ハイヤーセルフの声がより聞こえるようになり、いよいよ本当の自分に繋がれるようになります。もっと寛容で忍耐強く、前向きでしなやかな自分に。そういう自分を確認できたら、「癒される意欲なし」から完全に解放された証です。

いかがでしたか?「癒される意欲なし」がどういうものでどう対処すれば良いのか、少しでも皆さまのご参考になれたら幸いです。

「癒される意欲なし」でお悩みで、さらにサポートが必要な方がいらっしゃれば、喜んで無料相談に応じますので、ぜひこちらからお気軽にお問い合わせください。

最後までお読みいただきありがとうございました。